【業界を知る】郵便料金の値上げについて解説!

皆さん、こんにちは!

運営担当スタッフです。

物価高騰が相次ぐなか、日本郵便は2024年秋に1994年以来30年ぶり(消費税アップによる料金変更は除く)に封書(定形郵便物)の郵便料金が値上がりすることを発表しました。

また、はがきも7年ぶりに値上がりとなる見込みです。

重さ50グラム以下の手紙は今の94円から110円に、はがきは63円を85円にそれぞれ値上げする方針で、レターパックや速達なども値上げを検討するとしています。

今回は郵便事業において値上げが検討されるようになった理由と、郵便料金の節約術について解説します。

 

1 人件費や輸送コストの上昇

郵便料金を値上げする大きな要因としては人件費の高騰があります

近年、人手不足や物価高を受けた基本給のベースアップもあり人件費が上昇しています。

日本は今後も労働人口が減少する見通しであり、人件費の上昇は既定路線ですが、営業費用の4分の3ほどを人件費が占める郵便事業にとっては大きな負担です。

また、燃料費の上昇も輸送コストの高騰につながり郵便事業を圧迫しています。

郵便を日本全国や海外にまで配達するためにはさまざまな交通手段の利用が必要であり、輸送コストの高騰は郵便事業に大きな影響を与えています。

 

2 デジタル化による郵便物の減少を起因とする業績の悪化

郵便事業に関するコストが上がる一方、郵便の利用者は減少傾向にあります。

近年テクノロジーの進歩により、メールやSNS、デジタルツールなどの普及が進みました。

その結果、多くの人が手紙などを書かなくなり、郵便を利用する機会が減っていることも値上げの要因です

郵便事業の営業損益は2022年度、211億円の赤字となり、2007年の民営化以降で初めて赤字となりました。

また、国内郵便は2001年度の262億通をピークに減少傾向が続いています。

さらに、総務省は郵便事業の収支の見通しについて、値上げを行わない場合、営業赤字の額が2027年度に3000億円を超える規模に拡大する試算を明らかにしました。

日本郵便としては、これまでも普通郵便の土曜日の配達を廃止するなど業務の効率化を進めてきましたが、2022年度の営業費用のうち人件費が66%を占めるなど収支の改善が難しい構造的な課題を抱えています。

郵便の利用の減少が続くなか、日本郵便としては、郵便事業の維持のために業務の効率化をさらに進めていくことが課題となります。

 

3 郵便物の節約術

郵便物の値上げによって、「少しでも郵便料金を節約したい」と考える人は多いでしょう。

そこで、知らずにいると損をしていたかもしれないという、節約術をご紹介します。

①古い切手は、手数料を払えば、新しい切手やレターパック封筒に交換できる
②書き損じたはがきも、手数料を払えば、新しいはがきと交換できる
③ゆうパックは、郵便局やコンビニなどに直接持ち込むと、120円割引が受けられる

もしも自宅に、使わずに眠っている切手やはがきがあれば、再購入するよりも安い手数料で、新しいものと交換できます。
また、使用する配達サービスによっては、郵便局の窓口などに直接持ち込むことで、配送料が安くなることもあります。
これらのサービスをうまく利用することで、郵便料金を節約することができます。

④ミニレター(郵便書簡)を利用する

使っている方はあまり多くないように思いますが、ミニレターという発送方法があります。

25g以内のもので、写真やメモやカードなどの薄いものを同封することが可能です。

料金は63円で郵便局で購入できます。

該当するサイズのものを送る機会があれば、上手に活用すると節約になります。

 

最後に

普段から郵便物を多く送っている人や企業は、値上げによる影響が大きくなる可能性があります。

総務省HPやニュースなどを確認して、値上げに関する最新の状況をチェックしましょう。

また、郵便料金を少しでも節約したいとお考えの方は、何かを発送する際には、他に安く送る方法はないかと発送方法を慎重に選ぶ必要があります

コツコツと節約し、値上げと上手に付き合っていきましょう。

 

<出典>

郵便 手紙とはがきを値上げの方針 実施なら30年ぶり 総務省 | NHK | 総務省

2024年に郵便料金の値上げを実施。料金や値上げの理由を解説 - ナビエクスプレス 電子帳票ソリューション | NTTコム オンライン (nttcoms.com)

定形郵便が110円に値上げ!家庭でできる郵便料金の節約 (jukunasityuuju.com)

2023年10月に郵便物が値上げ!具体的にどう変わる?郵送費用の【節約術】もご紹介 - 記事詳細|Infoseekニュース

【2024年】郵便料金の値上げはいつから? はがき・定形封書・定形外の料金改定動向 | 経営者から担当者にまで役立つバックオフィス基礎知識 | クラウド会計ソフト freee

執筆者:運営担当スタッフ

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